忘れられない恋を思い出して笑おう。

忘れられない恋愛のひとつやふたつ、必ずあるものです。そう、僕にも。

 

未練や思い出ではなく、単純にテーマに沿って話をするために、この話に触れておかねばなりません。とはいえ以前Twitterに書いていましたが…自己満足の領域ですね。

 

JKと別れて数ヶ月が経った頃、また別の掲示板をダラっと見ていたら

 

「THE MICHELLE GUN ELEPHANTが好き。」

 

という女性の書き込みが。

 

ふむ…気が合いそうな人だな。早速連絡を取る。すぐ返事が来た。とても丁寧な言葉遣いで、会話していると浄化されるような気持ちになった。失恋の傷が紛れるのを感じた。毎日のようにその人と連絡を取り合う。顔写真も交換し合い、どこか近く相手を感じるようになっていた。インターネットのこわいところでもありますね。

 

話をしていくうちに、「ミッシェルの解散DVDを一緒に見よう」と提案されて、なんと僕の家に来ることに。…さてどうしたものか…家に来るということは…つまり…そういうことだよね?頭の中でハタチそこそこの僕は悶々と考え込んでいた。そして当日を迎えた僕はなんと…

 

大遅刻をした。

 

うっかり眠り込んでしまい、予定時間よりも2時間押し…あぁ…終わった。急いでメールを返す。

 

「ごめんなさい…思いっきり寝ていました。まだいますか?」

 

即返信が

 

「まだいますよ、おはようございます笑」

 

なんと、ずっと待っていてくれたのか…急いで待ち合わせ場所に向かう。

そこには苦笑いの女の子がたたずんでいた。バツの悪そうに近づく俺。

 

「こんばんは…このたびはありがとうございます。そして、本当にごめんなさい…」

 

「もう少しで帰ろうと思ってました笑ねてたの?」

 

「はい…本当にごめんなさい…」それ以外に言葉が見つからず、徹頭徹尾謝り倒し、お酒を買って、二人で家に向かう。家に着くやいなや、早速持ってきてくれたDVDを見る。解散ライブのDVDだ。感慨深く、二人で画面に食い入るように没頭する。目を女のコに向けるとうっすらと涙を流している。

 

あぁ、この子は感受性が豊かな人なんだな…

 

そう思った瞬間なぜか僕は、女の子を

 

後ろから抱きしめていました。

 

おいおいおいおい…何やってんだよ遅刻野郎…お前にそんなことする権利なんてこれっぽっちも…なんで?なんで前を向くの?見つめ合うと素直にお喋りできないから…ね…これ以上沈黙がつづくとどうなるかわからな…おい、なんで俺は顔を近づけているんだ…おい…この人は彼女でも何でもないんだぞ、貴方も目をつぶらないで…このまま、止まらなくなる…

 

この間、約10秒ほどでしょうか。その後、女の子と交わりました。

 

交わった後、僕の口から出たのは「付き合ってください」でした。

年上の女性だけど、笑顔が子供みたいな彼女。音楽の趣味が合う彼女。時折子供をあやすかのように接してくる彼女が出来ました。

 

ほどなくして同棲をはじめ、3年たったくらいでプロポーズをしました。

 

答えは、YESでした。

 

その後は両家に挨拶にいったり、新居に引っ越したり、式場を押さえたり、婚姻届にハンコを押したり…準備をしていました。しかし引っ越し1ヶ月後に彼女は泣きながら

 

「はくちゃんと結婚するなら勘当すると言われてしまった…家族に祝福されないなら結婚やめよう…」

 

理解がしばらく出来ませんでした。

 

挨拶もして、式場も押さえて手付けも払い、婚姻届も準備してる(※このときは未だ出してはいなかった)そこに来てなんで…

 

すぐさま彼女の両親に電話をした。でたのは父親だった。理由としては自分に頼りなさを感じ、子供を想う気持ちで反対したということだった。恥ずかしくも、何も言えなかった。俺はあまりにも若く、無知だったのかもしれない。そんな自分のせいで、3年間の同棲生活と彼女との生活に、ピリオドが打たれた。

 

今思えば、あれは「大恋愛」というものだったかもしれない。そして、今の自分を作ったひとつでもある。良くも、悪くも。

 

そんな彼女は今年、結婚をするそうです。幸せになって頂きたい。

僕の幸せは、自分が掴もうとしていないので、まだ先になりそうです。