何もないところから、武器を作る

敬愛するラッパー「狐火」さんの言葉を借りる。

 

 

今の自分は恐らく、なにひとつ持っていない。

 

周りから見た安定。

一般常識の範囲での仕事。

貯蓄。

 

今までの自分であれば「自分だけ生きていく分にはいいや」とタカをくくっていたのだと思う。しかし、大事な人が出来てから「なんとかしなければいけない」という気持ちで心が落ち着かない。

 

勘違いしないでほしいのは、プレッシャーに押し潰されてるとか、ビビっているとか、そういうことではない。いうならばエゴなのだ。恋人を幸せにしたい。そしてできれば、恋人にとっての最後の異性になりたい。そのために自分がしなければいけないこととは、なんなのだろうかと考えている。

 

今の自分の仕事というのは、就業時間が規則正しく決まっているわけではない。早く終わる日もあれば遅い日もある。そうなれば恋人とすれ違いなんてことは往々にしてあるわけだ。それに自分は今の会社の正社員ではなく、契約社員なのだ。月収はきちんともらっているし福利厚生もついている。しかし、それがなんだっていうのだ…「安定」という意味を、俺は履き違えていたのか。正社員じゃないと、周りは認めてくれないらしい。こんなんで恋人を幸せにできるのか…

 

…と、こんな話をしているが、これで恋人のことを諦められるほど、自分は弱くは出来ていない。

 

何もないなら、ここから作ればいいじゃないか。

結果をだして、誰に出しても恥ずかしくない自分になればいいじゃないか。

30数年の自分のすべてをぶつけて、恋人を幸せにできるように頑張りたいのだ。半端な気持ちで今の恋人と付き合っているわけではないのだ。

 

ただ、この気持ちは自分だけ突っ走っているのかもしれない。もしかしたら恋人はもう、自分と別れたいのかもしれない。考えたくないのかもしれない。自分は鈍感なため、そのサインにも気づけないでいるのかもしれない。

 

本当に好きな人の幸せを願うとき、自分はどうしたらいいのかわからなくなるときがある。わからないまま、答えを見つけようとあがきながら、恋人が自分のことが嫌になるまでは、恋人と呼ばせてほしい。そして嫌になられないように、媚びるのではなく寄り添おう。